取り扱い農薬の紹介

中野商店では、農薬や肥料、農業資材を取り扱っております。農薬や肥料の相談、アドバイスも行っておりますので、ご不明な点や悩み事などがございましたら、どんなことでもご相談下さい。

箱処理剤

箱処理剤は、水稲の病害虫発生を長期にわたり防止するだけではなく、本田での農薬散布回数を大幅に軽減することを可能にし、防除の省力化と効率化に大きな役割を果たしております。
箱処理剤の使用時期には、育苗箱の床土に混和できるもの、播種時覆土前に処理できるもの、緑化期から処理できるもの、移植3日前から処理できるものなどがあるので、使用前にラベルの使用時期、使用方法を確認してください。

播種同時処理
種籾の播種時に処理する方法です。 メリットは田植えの時期に箱処理剤を散布する手間を省くことができ、均一な散布ができることです。デメリットとしては稲がもっとも敏感な時期に処理するため薬害が発生しやすく、使用できる薬剤は限られていることです。近年では製剤の工夫などにより薬剤が増えてきました。
緑化期処理
育苗の緑化期に育苗箱の上から動力散布機に装着した噴口などにより均一に散布します。
田植え同時処理
田植機に取り付けて田植え直前の苗に薬剤を処理する装置があります。「箱まきちゃん」「すこやかマッキー」などの名称で各農機メーカーから販売されております。田植えと同時に薬剤処理ができるので省力的、均一に散布できます。さらにほとんどの箱処理剤が利用できることが大きなメリットです。
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スタウトパディート箱粒剤(1kg)

ツインキック粒剤(1kg)

スタウトダントツ箱粒剤08(1kg)(3kg)(12kg)

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Dr.オリゼフェルテラ粒剤(1kg)(10kg)

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ジャッジ粒剤(1kg)

殺菌剤

水稲防除は、種子消毒から始まり、育苗、田植えを経て初期防除、除草剤を散布し終わるとひと段落します。その後、苗が活着し、分げつ期の中干し、間断灌水が終わり、幼穂形成期に入る頃(6月中下旬~7月上旬頃:地域によって異なる)が、だいたい本田防除を開始する時期となります。

オリゼメート粒剤

コラトップ粒剤5(3kg)

タチガレエースM液剤(100ml)(500ml)

タチガレエースM粉剤(3kg)(1kg)

ダコニール1000(250ml)(500ml)

除草剤

稲用除草剤は1キロ粒剤、ジャンボ剤、フロアブル剤、少量拡散型粒剤など多くの省力散布剤が開発されています。そのため散布方法が薬剤により様々であり、薬剤の特長や散布方法を十分に把握し効率よく利用してください。特に散布時および散布後数日間の水管理には十分注意してください。

除草剤の規格

1キロ粒剤
1キロ粒剤では、散布時は田面が露出しないよう3~5cm程度に湛水し、本田内全面に均一に散布します。全面散布には手で散布するか、背負い式動力散布機、電動散粒機、手回し散粒器などを使用する。機器を用いて散布する場合はあらかじめ吐出量など散布前の調整を行なったうえ、適正に使用してください。
フロアブル剤
散布時は田面が露出しないよう5cm程度に水深を確保し、容器から直接本田内に散布します。なお、フロアブル剤や乳剤の希釈散布は拡散性能の低下による除草効果不足や、薬液が水稲茎葉部に付着することで薬害が発生する危険があるので絶対に行なわないようにしてください。
ジャンボ剤
散布時は圃場の湛水深を5cm程度とし、田面が露出しない条件で投げ入れてください。散布時の注意事項としては、湛水深が浅い部分があると投げ入れた薬剤が土壌表面に座礁し、有効成分の分散に影響することがあるので注意してください。

除草剤の種類

初期除草剤
代掻き後移植前の7日間で水稲雑草を防除するために使います。または後述の初中期剤との体系処理を行う際に移植時に使用します。
初中期一発除草剤
田植え後に使用します。田植えから処理までに時間が空いてしまうと雑草が先に成長してしまい効果が見込めなくなってしまいます。前述した初期剤を先に使い、7日以内に初中期剤を使用するような体系処理をして使用するとより効果的です。
中後期除草剤
初中期除草剤で防ぎきれなかった雑草を防除するために使用します。雑草全般的、ヒエのみ、ヒエ以外の雑草に効果がある物と様々な種類があります。 また、移植後15日以上経過してから使用するものがほとんどで使用時期と適用雑草をよく確認してから使用してください。一部落水散布するものがあり、水田の水を無くした状態か、極浅水の状態にして散布します。その間も、薬剤が流れ出ないように止水してください。

イッテツフロアブル(500ml)(2L)

イッテツ粒剤(1kg)

ゴエモン粒剤(1kg)

ゴエモンフロアブル(500ml)

ゴエモンジャンボ(300g)

バサグラン粒剤(3kg)

トドメMF粒剤(1kg)

トドメMF乳剤(200ml)

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クリンチャー粒剤(1kg)

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ヒエクリーンバサグラン粒剤(3kg)

殺虫剤

収穫した米にわずかでも黒っぽい斑点がついた米(斑点米)が混入していると、等級の低下につながります。この斑点米はカメムシ類が籾を吸汁することによって発生します。カメムシ類の適切な防除を実施し、斑点米の発生を防がなければなりません。

薬剤防除

出穂期になると、カメムシ類の本田への侵入が増加します。カメムシ類の発生が少ない場合は乳熟後期の1回の防除で効果がありますが、多発が予想される場合は穂揃期と乳熟初期の2回の防除を実施します。
航空防除の実施地区においても散布後に侵入した成虫や、ふ化した幼虫による被害の恐れがある場合は追加で防除を行います。また、周囲より早く出穂したほ場や、特に遅く出穂したほ場は集中して被害を受けやすいので、防除を徹底します。

殺虫剤の規格

粉剤
散布には、散粒ホース(ナイアガラホース:ナイアガラの滝にように粉剤を下方に吐出するポリ製のホース)をつないだ動力散粉機を背負い、ホースを畦畔と畦畔の間に這わせるようにして散布します。
粒剤
粉立ちが無く薬剤が空気中を浮遊することがないのでドリフトが少なく、環境影響の少ない散布ができる。ただし、殺菌剤や殺虫剤の場合は、散布された粒剤の有効成分が根から吸収されて効果を発揮します。 散布には、散粒ホースや畦畔噴頭を装着した動力散粒機により行います。畦畔噴頭の場合は、動力散粒機を背負って畦畔沿いを歩いて散布します。
液剤
水に希釈して霧状に噴霧します。製剤を規定どおりに水に希釈して散布液を作り、背負式動力噴霧機やセット動噴(鉄砲ノズル)を使用し畦畔沿いを歩いて散布します。または乗用管理機を使って散布します。

Mr.ジョーカー DL粉剤3kg

キラップ粒剤3kg

ダントツH DL粉剤3kg

ダントツ粒剤(3kg)

ダントツ粉剤DL(3kg)

水稲の病気の種類と処理剤

いもち病

水稲栽培において最も大きな被害を発生させる病害がいもち病です。
かびが引き起こす病害で、25℃~28℃の温度と高湿度を好み、感染には水滴が必要で、しとしと雨など稲体に水滴が付着する状態が長時間続くときに多く発生します。
病斑ができてからも、大量の胞子を飛散させるには90%以上の高湿度が必要で、蒸した気候が続くときに蔓延します。水稲生育のどの段階でも発生し、苗いもちでは、初期生育が悪くなって生育不良による減収を招いたり、葉いもち蔓延の原因になります。
葉いもちでは、病斑が葉に現れ生育が抑制されます。重症化すると新しい葉も出すくみ状態となり、”ずりこみ”と呼ばれる状態になります。この状態になると、収穫が望めなくなる可能性があります。
穂いもちでは、穂首や籾に病斑ができます。穂首に病斑ができると、首から先の穂に栄養が届かなくなり、籾が入らない白穂になります。籾に病斑ができると稔実不良、着色米の原因にもなります。

箱処理剤

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スタウトパディート箱粒剤(1kg)

ツインキック粒剤(1kg)

スタウトダントツ箱粒剤08(1kg)(3kg)(12kg)

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Dr.オリゼフェルテラ粒剤(1kg)(10kg)

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ジャッジ粒剤(1kg)

殺菌剤

オリゼメート粒剤

コラトップ粒剤5(3kg)

タチガレエースM液剤(100ml)(500ml)

タチガレエースM粉剤(3kg)(1kg)

ダコニール1000(250ml)(500ml)

紋枯病

会津での被害は少ないですが、近年発症が見られるようになりました。
いもち病とは違う種類のかびが起こす病気です。稲の水際の茎葉部に、雲形で中央が灰白色の病斑をつくり、それから、徐々に上位へ病斑が伸びていき、止葉まで達することがあります。そこまで進行すると、減収の被害が出る場合があります。また、念実が悪くなったり、茎葉が病斑によって弱まって倒伏しやすくなるので、コシヒカリなど背の高い品種は特に注意が必要です。

稲こうじ病

感染すると乳熟期を過ぎた頃より籾が膨らみはじめ、籾内部の病原菌の菌糸の塊が籾の外に出るようになります。でき始めが黄色でのちに濃緑色のダンゴ状の厚膜胞子をつくります。これが、汚く籾の品質悪化や不稔籾が増加したり、籾重の著しい減少をおこします。また、乾燥機や精米機の汚れの原因となり注意が必要です。
感染は、穂ばらみ期に病原菌の胞子が飛んできて葉鞘に付着して発芽し、葉鞘に包まれた籾の中に菌が侵入して感染します。そのため、葉鞘に胞子が付着する時期を逃さずに防除する必要があります。出穂10日~14日前頃の穂ばらみ期に農薬を確実に散布します。

白葉枯病

キサントモナスという細菌が引き起こす病気です。葉の縁が白くなって枯れ、止葉にまで発生した場合、水田一面が白く見えるほどになります。台風などで稲の葉が痛むと、その傷跡から侵入して発生が多くなります。この病原細菌は、サヤヌカグサなどのイネ科雑草の根本で越冬し、灌漑水や大雨で稲が浸水したりすることにより伝搬され感染します。
このため、用水路や畔のイネ科雑草を除草することにより発生を減らすことができます。毎年発生する場合には、オリゼメート粒剤やルーチン1キロ粒剤といった抵抗性誘導剤が有効です。ただし、効果が出てくるまで時間がかかるので、台風の恐れのある時期の1週間から10日位前を目安に使用すると良いです。本田散布が難しい場合は、これらの剤の育苗箱処理での処理でも防除できます。

籾枯細菌病

バークホルデリアという細菌が引き起こす病気です。細菌病は適温(32℃ぐらい)になると24時間で10万倍にも増えるほど増殖スピードが速く、増殖する前に防除する必要があります。発生時期は育苗期から本田後期までと時期ごとに確実な防除が必要になります。
育苗期は、この病害に効果のある種子消毒を徹底し、必要に応じてカスミン液剤等の播種時灌注処理を行います。本田期では、高温で多照の年に発生しやすく、出穂前後に雨が多いと多発します。籾に発生すると、籾の一部や穂全体が淡褐色になり、傾穂せず穂が突っ立ったままの状態になり、稔実は期待できなくなります。そこまでいかなくとも、発病した玄米も淡褐色に変色し、品質が悪くなります。本田散布剤では、オリゼメート粒剤やルーチン1キロ粒剤といった抵抗性誘導剤、スターナ粉剤・水和剤が有効です。
ただし、抵抗性誘導剤は効果の発現までに時間がかかるので、使用方法を守って予防的に使用してください。スターナ剤についても治療的効果は期待できないので、必ず予防的に使用してください。

ごま葉枯病

この病害は、かびが起こす病害で、稲の生育期間全体を通じて発生する。
主な被害は、本田後期に籾に褐色の斑点が発生したり、籾全体が褐色になって穂を枯らします。稲穂枯れ性病害の代表的存在で、高温・多湿の年に発生が多くなります。被害わらや種籾で越冬した菌が第一次発生源になるので、種子消毒の徹底が必要です。
本田では、アミスターエイトフロアブルやノンブラス剤、ブラシン剤、ダブルカット剤といった剤を穂ばらみ期以降に複数回散布するとよいです。

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